ボディソープVS固形石鹸
固形石鹸とボディソープ、洗いあがり後も潤いを保てるのはどっち?今回は固形石鹸で洗った後と、ボディソープで洗った後に、肌の水分量・皮脂量を測定しました。
固形石鹸は乾燥肌の方にも定番の牛乳石鹸(赤箱)、ボディソープはボディソープ22商品を比べて数値がダントツだった「ケアセラ泡の高保湿ボディウォッシュ」を使用しています。
ボディソープVS固形石鹸 肌の水分量・皮脂量を比較!
洗う前の肌の数値は、水分量29%、皮脂量44%。これはインナードライの状態で、肌の水分不足を皮脂が補おうと、油分が過剰に分泌されている状態です。
水分量と皮脂量の理想値は、水分量が40~50%。割合としては水分と油分の差が、8対2のバランスが良いとされています。
使用した商品 | 牛乳石鹸(赤箱) | ケアセラ |
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計測画像 | ![]() |
![]() |
水分量 | 58% (29%増) |
67% (38%増) |
皮脂量 | 18% (26%減) |
21% (23%減) |
牛乳石鹸で洗った後の水分量は58%、皮脂量が18%、ケアセラで洗った後の水分量は67%、皮脂量が21%でした。
洗い上がりの皮脂量は固形石鹸がわずかに少ない結果に。洗浄力では固形石鹸とボディソープに大きな差はありませんでした。
また、洗浄後の水分量は、固形石鹸よりボディソープが少しだけ多く、肌の潤いをより保った状態であることがわかります。
僅差ではありますが、皮脂を適度に洗い落としながらも水分をしっかり肌に残しているのはボディソープでした。
実験に使用したボディソープ:ケアセラ 泡の高保湿ボディウォッシュ
ロート製薬によって開発されたケアセラは、「乾燥肌の人をなくしたい」という思いからできた、乾燥肌対策に特化したボディソープ。
天然型マルチセラミドを7種類配合し、毎日のお風呂での「洗う」をとおして、乾燥肌悩みにアプローチします。
製造元 | ロート製薬 |
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内容量 | 450ml |
参考価格 | 979円(税込) |
ケアセラ 泡の高保湿ボディウォッシュの
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実験に使用した固形石鹸:牛乳石鹸(赤箱)
90年もの歴史を持つ日本のロングセラー商品である牛乳石鹸。赤箱には、潤い成分であるスクワランが配合されており、乾燥肌の方でもおすすめです。
最近では「レトロコスメ」としても再注目されており、ニキビ対策にも有効だとされています。
製造元 | 牛乳石鹸共進社株式会社 |
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内容量 | 108g |
参考価格 | 108円(税込) |
ボディソープと固形石鹸の違い
製品ごとに差があるので一概には言えませんが、固形石鹸のほうが洗浄力が強く、ボディソープのほうが保湿力が高いと言われています。
その違いは、ボディソープと石鹸の違いは成分と製造方法。ボディソープの主成分は油脂を水酸化カリウムで煮ることで生成される脂肪酸カリウム、固形石鹸の主成分は油脂を水酸化ナトリウムで煮て生成される脂肪酸ナトリウムからできています。
ボディソープの主成分と特徴
ボディソープに使用される脂肪酸カリウムは、かつて「皮膚疾患の補助薬」として用いられた成分で、肌への刺激を和らげたり、乾燥を防止したりする働きがあります。
脂肪酸カリウムは水と反応すると水に溶けない「脂肪酸イオン」を多く生成し、肌表面に吸着して保湿効果をもたらします。
固形石鹸の主成分である脂肪酸ナトリウムに比べると洗浄力では劣りますが、ボディソープの多くが保湿成分や原料にこだわって製造されたものがほとんど。
お肌と同じ成分を配合したものや、保湿成分に優れたものが揃っています。
固形石鹸の主成分と特徴
全体の7割が水で構成されているボディソープと比べると、固形石鹸は洗浄力の高さが特徴。
固形石鹸の主成分である脂肪酸ナトリウムは、脱脂力・殺菌力が強く、汚れを落とすのに長けています。
また、石鹸とボディソープのどちらが低刺激かは製品にもよりますが、どちらかというと脂肪酸ナトリウムが主成分の固形石鹸のほうが低刺激だと言われています。
ボディソープVS固形石鹸 どっちがいいの?
洗いあがりの皮脂量では大きく差の出なかったボディソープと固形石鹸ですが、水分量ではボディソープが固形石鹸を約10%上回る結果となり、肌を潤してくれるのはボディソープだと言えます。
また、それぞれの主成分の特徴を踏まえると、洗浄力を求めるのなら固形石鹸、保湿力を求めるのならボディソープを選びましょう。